
Instagramの運用で「エンゲージメント」や「エンゲージメント率」という言葉を耳にしたことはありませんか?
これらは、Instagramを活用したSNSマーケティングにおいて、重要な概念です。
一般的に「エンゲージメント」とは、ビジネスにおいて社員の会社に対する愛着や、顧客が製品に対して抱く好感を意味します。
では、Instagramにおいて「エンゲージメント」とは何を意味するのでしょうか?
この記事では、Instagramにおけるエンゲージメントの重要性やエンゲージメント率を高めるためのポイントを解説します。Instagramで企業アカウントを運用する際、とても大切な概念ですので、ぜひ参考にしてください。
Instagramのエンゲージメントとは?
まずは、Instagramにおける「エンゲージメント」という言葉の意味を確認しましょう。エンゲージメントの定義と重要性
Instagramにおけるエンゲージメントとは、投稿に対するユーザーやフォロワーの反応を指します。
つまり、投稿が表示された回数に対して、ユーザーがどれくらい反応したのかを意味しています。
この割合のことをエンゲージメント率と呼び、エンゲージメント率が高いほど、そのInstagramアカウントはユーザーから好感や愛着を得られていると判断できるのです。
そして、企業アカウントを運用していく上では、エンゲージメント率を増加させることが必要となります。
エンゲージメント率とは?計算方法を解説
Instagramのエンゲージメント率は、次の計算式から簡単に算出可能です。
■エンゲージメント率の計算式
- エンゲージメント率=エンゲージメント/インプレッション×100
エンゲージメントとインプレッションに用いる指標は、それぞれ以下の通りです。
■エンゲージメントに用いる指標
- 保存数
- コメント数
- 「いいね!」の数
■インプレッションに用いる指標
- 閲覧数
投稿の閲覧数に対して、ユーザーがどれだけ「保存」「コメント」「いいね!」などを行ったのかを計算し、エンゲージメント率を算出します。
この割合が高いほど、ユーザーがアカウントや投稿に対して能動的にリアクションしていることを示します。つまり、好感や愛着を持っているかが分かるわけです。
エンゲージメントを高める投稿の工夫
エンゲージメントを高めるためには、どうすれば良いのでしょうか?
ここでは、大きく3つのポイントをご紹介します。
■エンゲージメントを高める投稿のポイント
- リアクションしたくなる投稿内容
- 投稿のタイミングや頻度をターゲット層に合わせる
- 投稿に関連したハッシュタグのみを使う
それぞれのポイントを具体的に見ていきましょう。
リアクションしたくなる投稿内容
その投稿を見たユーザーが、思わず「いいね!」を押したくなったり、コメントしたくなったりするようなメッセージや写真を投稿しましょう。
例えば「いいね!」数でアンケートを取る内容や、コメントでユーザーの体験談を募集するような、全体としてユーザーに呼びかけるような投稿がおすすめです。
投稿のタイミングや頻度をターゲット層に合わせる
企業アカウントとして運用している場合、「10代の学生に見てもらいたい」や「30代の社会人に認知を拡大したい」といった、狙いたいターゲット層があると思います。
そのようなターゲット層のInstagram内での行動パターンを分析し、ターゲット層がInstagramを見ている時間帯やInstagramを見る頻度に合わせて、メッセージや写真を投稿しましょう。
投稿タイミングや頻度をターゲット層に合わせることで、より多くの反応を得ることができます。
投稿内容に関連したハッシュタグのみを使う
投稿にハッシュタグを付ける場合、投稿内容と関連したハッシュタグだけを使いましょう。Instagramでは、自分の投稿をより多くの人の目に触れやすくするため、投稿内容と無関係なトレンドのハッシュタグを付けて投稿するアカウントもあります。しかしそのようなアクションは、短期的なインプレッション数は上がっても、ターゲット層と異なるユーザー層が閲覧している可能性が高く、エンゲージメント率が下がってしまいます。
また、そのような経緯から投稿を閲覧したユーザーにとっては、トレンドのハッシュタグに便乗した質の低いアカウントと認識される危険性もあり、企業アカウントとしての信頼性も損なわれてしまう可能性があるため、おすすめできません。
エンゲージメントを向上させる方法
アカウント運用全般において、エンゲージメントを向上させる方法はないのでしょうか?
ここでは、エンゲージメントを向上させる2つの方法をご紹介します。
■エンゲージメントを向上させる2つの方法
- コメントやDMを活用する
- ストーリーズやリールでエンゲージメントを強化する
コメントやDMを活用する
InstagramのコメントやDMを活用して、フォロワーとコミュニケーションを図りましょう。
フォロワーからのコメントやDMに返答することで、フォロワーとの関係性を強化でき、結果的にエンゲージメントも高められます。
ストーリーズやリールでエンゲージメントを強化する
通常の投稿(フィード投稿)だけでなく、ストーリーズやリールなども積極的に投稿し、エンゲージメントを高めましょう。
例えば、フィードに投稿した後、フィード投稿したことを伝える内容をストーリーズに投稿するといった活用方法がおすすめです。
ストーリーズはInstagramアプリの画面上部に表示されるため、フォロワーにとって目立ちやすく、より多くの人に投稿を認知してもらえます。
また、これによりストーリーズからフィード投稿への流れも構築できます。
エンゲージメント向上のための分析と改善を行う
ここまでを踏まえて、最後にエンゲージメントやエンゲージメント率を向上させるための分析と改善方法をご紹介します。 大きく、2つの方法がポイントです。
■2種類の分析&改善方法
- インサイト分析を活用する
- 競合アカウントを研究する
インサイト分析を活用する
アカウントの種類をプロアカウント(ビジネスアカウント)に切り替えていると利用できる機能「インサイト」を使えば、現在のアカウントのエンゲージメント率を計算する際の各指標を確認できます。
■投稿のインサイトを確認する方法
- 各種数値を確認したい投稿を開き、画面右上の「・・・」をタップする
- 「インサイト」を選択する
投稿を開き、画面右上の「・・・」と「インサイト」を選びましょう。

表示された画面内にある「閲覧数」と「インタラクション数」の項目に表示されている各指標を確認し、エンゲージメント率を算出しましょう。
競合アカウントを研究する
競合他社のInstagramアカウントがどのように運用されており、どういった手法でエンゲージメントを高めているか研究しましょう。
競合アカウントを研究する際は、以下のポイントに注目してみてください。
■競合アカウントを研究する際のポイント
- どのような投稿や内容に対してユーザーから多くのリアクションがされているか。
- どの程度の数のリアクション(保存数・コメント数・いいね!数)があるか。
これらの点に注目して分析することで、自社のアカウント運用に活かせるヒントが得られるでしょう。
エンゲージメントを主要指標としたアカウント運用が重要
Instagramにおける「エンゲージメント」は、企業アカウントとユーザーとの関係性に関わる重要な指標です。
エンゲージメント率を向上させるには、ユーザーが反応したくなる投稿内容を心掛け、ターゲット層に最適な投稿タイミングや頻度を見極めることが大切です。
また、関連性のあるハッシュタグの使用や、コメントやDMを通じてフォロワーと積極的にコミュニケーションを図ることも効果的です。
さらに、ストーリーズやリールなどを活用し、エンゲージメントを強化する方法も有効です。インサイトや競合アカウントの分析を通じて、改善を行ってください。
企業アカウントの運用では、エンゲージメントを主要な指標として意識し、マーケティングの効果を上げましょう。